「それぞれの道」
新年度入りし、山下は新天地のニューヨークでスタートを切り出した。彼の交代で沖田が東京のチーフとして戻ってくる。夫と正式に離婚した岬は自立の道を探り出す。
春の訪れとともに、周囲がそれぞれの道を歩み出した。
そうしたなか、仙崎はテレビ国際の経済番組のレギュラー・コメンテーターを引き受けることとなった。尊敬する上司・東城経由の依頼とあって引き受けたものの、キャスター中尾の存在が仙崎を悩ませる。
強まりつつある米保護主義や混迷する国内政局などに揺れる市場、そして銀行内外の諸問題と対峙しながら、仙崎の戦いが続く。